Japanese
English
臨床経験
大腿骨転子間部に発生した類腱線維腫の1例
Desmoplastic Fibroma of the Intertrochanteric Area of the Femur ; A Case Report
陣内 均
1
,
園田 万史
1
,
広野 正邦
1
,
高畑 正人
1
Hitoshi Jinnai
1
1西脇市立西脇病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nishiwaki Municipal Hospital
キーワード:
desmoplastic fibroma
,
類腱線維腫
,
femur
,
大腿骨
,
magnetic resonance imaging
,
核磁気共鳴画像
Keyword:
desmoplastic fibroma
,
類腱線維腫
,
femur
,
大腿骨
,
magnetic resonance imaging
,
核磁気共鳴画像
pp.1295-1298
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903121
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抄録:類腱線維腫は,稀な良性骨腫瘍である.われわれは,大腿骨転子間部に発生した本症の1例を経験した.
症例は55歳女性で,右大腿部の鈍痛を主訴としていた.X-Pで,右大腿骨転子間部に嚢腫状陰影を認めた.MRIで,病巣はT1で低,T2で高輝度を示し,モザイク様であった.手術所見で,硬化壁内部は空洞で,壁面より弾性硬,灰白色の組織が採取された.病巣掻爬を行い,腸骨より採取した海綿骨とHAを充填した.病理組織では,典型的な類腱線維腫の所見であった.
本症報告例のMRI所見は多彩で,これは術中所見も考えると,本症はある程度の大きさで内部に空隙を持ちつつ成長するのではと推測される.
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