Japanese
English
整形外科基礎
X線像による大腿骨骨密度測定の試み
An Experiment of Radiographycal Measurement of Femoral Bone Density
伊丹 康人
1
,
山下 源太郎
2
Yasuto Itami
1
1財団法人日本股関節研究振興財団
2帝人生物医学研究所
1Hip Joint Foundation of Japan
キーワード:
X線像
,
radiography
,
大腿骨
,
femur
,
骨密度
,
bone density
,
ミクロデンシトメトリー
,
microdensitometry
Keyword:
X線像
,
radiography
,
大腿骨
,
femur
,
骨密度
,
bone density
,
ミクロデンシトメトリー
,
microdensitometry
pp.1357-1363
発行日 1988年11月25日
Published Date 1988/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907981
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抄録:大腿骨,下腿骨などのように太い長管状骨の骨密度を,臨床利用の容易なMicrodensitometry法を応用して計測することを試みた.3mm×20stepのアルミニウムstep wedgeを大腿部からの散乱X線を遮蔽するための側面遮蔽板と底面遮蔽板との間に挿入したものを標準物質として股間に置き,大腿部が内旋外旋しないよう,踝部・足部固定装置で踝部・足部を固定して,リスホルムを備えたブッキーブレンデを使用して両股関節を含む大腿骨中枢側のX線像を撮影し,人工股関節直下などの光学密度をMicrodensitometerを用いて測定し,コンピューターにより骨幅D,骨髄幅d,Cortical Index(D-d)/D,Gsmax,Gsmin,ΣGS/Dを計算した.
これら指標の測定誤差は,変動係数5%以下と小さく,少数例の解析ではあるが臨床例に応用した結果,本法は,長管状骨の骨密度測定に充分応用出来ると考えられる.
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