Japanese
English
論述
脊椎・脊髄疾患に対する術中エコー—意義と臨床的応用について
Intraoperative Sonography in the Spinal Diseases: Clinical Significance and Application
川上 紀明
1
,
大沢 良充
1
,
森 健躬
1
,
小早川 裕明
2
Noriaki Kawakami
1
1東京厚生年金病院整形外科
2中部労災病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Tokyo Kosei Nenkin Hospital
キーワード:
intraoperative spinal sonography
,
ultrasound guided needle puncture
,
spinal cord tumor
,
syringomyelia
Keyword:
intraoperative spinal sonography
,
ultrasound guided needle puncture
,
spinal cord tumor
,
syringomyelia
pp.1018-1024
発行日 1987年9月25日
Published Date 1987/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907688
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抄録:脊椎・脊髄疾患に対して術中エコーを32例に試み,超音波診断を手術中に行いどのような情報が得られるのかを検討しその意義を以下4つに分けた.1)手術操作(除圧)の確認が可能である.2)術中に硬膜切開をせずに脊髄の観察が可能である.3)腫瘍切除時のガイドとなる.4)超音波ガイド下穿刺.各項目について代表的症例を提示し,更には術中エコーの長所・短所を超音波の特徴を念頭において考察し,長所として 1)操作手技が単純,2)多方向の断層像が得られる,3)実時間での観察が可能,4)動態的観察が可能,5)X線写真との比較が容易,6)安全性が高い,以上の6つを,短所として 1)時間がかかる,2)術中使用に適した装置が必要,3)ある程度の骨切除部が必要,4)術前評価が不可能,5)読影に熟練が必要,の5つをあげた.また,脊椎・脊髄疾患に対する超音波診断の応用についてその現在の状況について考察を加えた.
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