整形外科を育てた人達 第46回
Marie François Xavier Bichat(1771-1802)
天児 民和
1
1九州大学
pp.204-207
発行日 1987年2月25日
Published Date 1987/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907559
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私は既にフランスの有力な外科医であったPierre Joseph Desault(1744-1795)について書いた.その時私はXavier BichatがDesaultの門下で,非常に可愛がられ,Desaultの死後は外科よりも解剖,病理,生理の研究に専念し多数の論文を発表しているので,医学史の中で省くことのできない基礎医学者ではあるが,整形外科との関係はあまり強くないと思っていた.しかも医学史の研究者として有名なHenry E. Sigeristの名著「Grosse Ärzte」にも,更にJohn Talbottの「A Biographical History of Medicine」にもBichatの伝記は詳しく記載されている.この伝記の内容でも,整形外科と関係の深い研究業績については詳しく記載されていない.
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