Japanese
English
シンポジウム 陳旧性肘関節周囲骨折の治療
肘関節拘縮に対する関節形成術の長期予後
Long Term Results of Arthroplasty of Elbow Joint
村上 恒二
1
,
生田 義和
1
,
安永 裕二
1
,
津下 健哉
2
Tsuneji Murakami
1
1広島大学医学部整形外科教室
2広島県身体障害者リハビリテーションセンター
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Hiroshima University
キーワード:
肘関節
,
elbow joint
,
関節形成術
,
arthroplasty
,
拘縮
,
contracture
Keyword:
肘関節
,
elbow joint
,
関節形成術
,
arthroplasty
,
拘縮
,
contracture
pp.195-202
発行日 1987年2月25日
Published Date 1987/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907558
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:当科では,過去20年間,主として外傷により生じた肘関節拘縮に対し,津下による後側方切開を用いた関節形成術を行い,良好な成績を得ている.今回,手術後5年以上を経過した長期経過例51例に対して予後調査を行った.症例を原因別にみると,肘関節周辺骨折によるもの24症例,脱臼骨折によるもの15症例,意識障害あるいは原因不明で関節周辺に化骨を生じたもの8症例,変形性関節症2症例,化膿性骨髄炎2症例となり外傷によるものが39症例と多くを占めている.Knightらの評価基準を用いて評価すると,結果においては51例中優37例,良8例,可4例,不可2例であった.
また,全症例の術前,術後の平均可動域についてみると,術前39度,術後99度であり,平均改善角度は60度である.原因疾患,発症より手術までの期間,手術時年齢,術前の可動域など諸因子と改善角度について比較検討を加えた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.