Japanese
English
シンポジウム 陳旧性膝関節重度靱帯損傷の治療
膝靱帯損傷における筋力訓練とそのバイオメカニクス
Quadriceps Muscle Exercise based on Biomechanics in the Knee with Injury of Anterior Cruciate Ligament
岡本 連三
1
,
腰野 富久
1
,
森井 孝通
1
,
酒井 直隆
1
,
吉田 修之
1
,
小高 利郎
1
,
高沢 晴夫
2
Renzo Okamoto
1
1横浜市立大学医学部整形外科
2横浜市立港湾病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
等尺性大腿四頭筋訓練
,
straight leg raising exercise
,
前十字靱帯損傷
,
anterior cruciate ligament injury
,
靱帯再建後療法
,
managements after reconstruction
Keyword:
等尺性大腿四頭筋訓練
,
straight leg raising exercise
,
前十字靱帯損傷
,
anterior cruciate ligament injury
,
靱帯再建後療法
,
managements after reconstruction
pp.29-34
発行日 1987年1月25日
Published Date 1987/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907538
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抄録:膝関節靱帯損傷例において,保存的療法および手術的療法のいずれをとわず,膝の安定性と機能を良好に回復するために,膝伸筋と屈筋群の筋力増強が必要である.特にスポーツに復帰しうるためには,十分な大腿四頭筋力の増強訓練が早期から行われる必要がある.
前十字靱帯の縫合術または再建術後では,大腿四頭筋力増強訓練は縫合や再建した靱帯に伸張する負荷をかけぬように行われねばならない.このため大腿四頭筋と膝屈筋群の同時収縮を行いえるmuscle settingを術後ギプス固定時に行い,ギプス除去後は両筋の同時収縮を行い膝をロックした状態での下肢伸展挙上訓練が重要である.術後6カ月以内は,縫合後の,あるいは再建後の前十字靱帯に緊張が加わる膝完全伸展位でなく,膝ブレースを用いて膝屈曲20°程度で,下肢伸展挙上訓練を行うことが良いと思われる.
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