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Rinsho Seikei Geka Volume 21, Issue 12 （December 1986）

臨床整形外科 21巻12号（1986年12月発行）

Japanese English

シンポジウムセメントレス人工股関節

セメントレス人工股関節—LORD式使用の立場から One Hundred Clinical Experience with Lord Type Cementless Total Hip Replacement and Its Surgical Technique for Displastic Acetabulum 一青勝雄 ¹ Katsuo Shitoto ¹ ¹順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院整形外科 ¹Department of Orthopaedic Surgery, Juntendo Urayasu Hospital キーワード：人工股関節 , total hip Prosthesis , セメントレス人工股関節全置換術 , cementless total hip replacement , 生物学的錨着 , biological anchorage , 臼蓋形成不全 , displastic acetabulum Keyword: 人工股関節 , total hip Prosthesis , セメントレス人工股関節全置換術 , cementless total hip replacement , 生物学的錨着 , biological anchorage , 臼蓋形成不全 , displastic acetabulum pp.1329-1335

発行日 1986年12月25日 Published Date 1986/12/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907522

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　抄録：最近骨セメントを使用しない人工股関節が注目を集め，内外を問わず普及しつつある．骨セメントを使用せずに人工股関節を固定する方法としてLord式は，臼蓋側をネジ込み式，大腿骨側は表面球状のmadreporique typeを用いている．本邦では臼蓋形成不全の強い症例が多く，臼蓋側componentをネジ込み，initial anchorageを得るのに苦労する場合が多い．その際の手技上の工夫として，臼蓋底を意識的に破ってringを中心性脱臼位に入れる場合と，急峻なacetabular roofにあらかじめ植骨をしてから臼蓋をreamingしてringをネジ込む方法とを用い，現在までほとんどの症例に骨セメントを使用せずに，biological anchorageが得られている．

　1979年より現在まで100関節にLord式人工股関節を使用し，その内2年以上直接経過観察しえた54関節について臨床成績を検討しほぼ満足できる結果であった．