Japanese
English
シンポジウム 人工股関節再置換術の問題点
ソケット・カップ股関節表面置換術後における再手術例の検討
Problems in Revision Operation for Failed Socket and Cup Surface Replacement
江口 正雄
1
,
緒方 公介
1
,
田所 英二
1
,
杉岡 洋一
1
,
西尾 篤人
2
Masao Eguchi
1
1九州大学医学部整形外科学教室
2九州労災病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyushu University
キーワード:
ソケット・カップ股関節表画置換術
,
socket and cup surface replacement
,
再手術
,
revision operation
Keyword:
ソケット・カップ股関節表画置換術
,
socket and cup surface replacement
,
再手術
,
revision operation
pp.623-630
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907195
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抄録:当科で行われたソケット・カップ表面置換術後の再手術例について検討を加えた.1984年6月までに130股のうち23関節に再手術が行われた.再手術理由は臨床的に疼痛の再発とその持続であり,多くはソケットとカップの単独あるいは両者の過大なlooseningが原因と考えられた.再手術の多くはTHRへの変換であり,比較的容易であった.これは初回手術で骨セメントが使用されなかったことと,臼蓋形成不全が高度な場合は骨移植による臼蓋形成術が併せ行われていたためと思われた,再手術率が初回手術時の年齢と基礎疾患によって異なることがわかった.先股脱に起因するOAで20代・30代の比較的若年期に行われたものが,40代・50代で行われたものより再手術率が低いこと,またOAに比して大腿骨頭壊死とRAでは再手術率が高いことであった.
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