Japanese
English
論述
母指多指症に対するBilhaut-Cloquet法の長期成績
A Long Term Results of Modified Bilhaut-Cloquet's Procedure for Polydactyly of the Thumb
加藤 博之
1
,
石井 清一
1
,
薄井 正道
1
,
荻野 利彦
1
,
三浪 明男
1
,
福田 公孝
1
,
村松 郁夫
2
Hiroyuki Kato
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2国立函館病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido University, School of Medicine
キーワード:
多指症
,
polydactyly
,
母指
,
thumb
,
Bilhaut Cloquet法
,
Bilhaut-Cloquet's procedure
Keyword:
多指症
,
polydactyly
,
母指
,
thumb
,
Bilhaut Cloquet法
,
Bilhaut-Cloquet's procedure
pp.1219-1226
発行日 1984年11月25日
Published Date 1984/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907066
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緒言
母指多指症においては橈側母指が形成不全を示すことが多い.そのため治療に際しては,形成不全を示す橈側母指を切除し尺側母指を再建する方法が一般的である.しかし重複した母指が,それぞれ同じ大きさの場合は,橈側母指と尺側母指を併合して新しい母指を形成するBilhaut-Cloquet法(以下Cloquet法と略す)がしばしば行われる8).Cloquet法では,術後に爪の変形,骨の成長障害,さらに関節可動域の制限などが生ずると言われている.しかし,術後の長期経過観察を行い,これらの問題点について詳細に分析した報告はほとんどない.著者らは,昭和45年以来Cloquet法に術式の改良を加えて手術を行ってきた.今回は,著者らの方法でCloquet法を行った症例のうち長期経過観察が可能であった7例の術後成績を分析し,本法の手技上の問題点と手術成績に影響を与える諸因子について検討した.
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