Japanese
English
特集 上位頸椎部の諸問題
小児の環軸関節固定術の検討
Clinical Evaluation of the Atlantoaxial Arthrodesis in Children
小林 慶二
1
,
平林 洌
2
,
藤村 祥一
3
Keiji KOBAYASHI
1
1都立大久保病院整形外科
2慶應義塾大学医学部整形外科学教室
3国立療養所村山病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, The Tokyo Metropolitan Okubo General Hospital
キーワード:
環軸関節
,
atlantoaxial joint
,
前方固定
,
anterior fusion
,
後方固定
,
posterior fusion
,
経口腔侵襲
,
transoral approach
Keyword:
環軸関節
,
atlantoaxial joint
,
前方固定
,
anterior fusion
,
後方固定
,
posterior fusion
,
経口腔侵襲
,
transoral approach
pp.395-402
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906734
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
小児の頸椎疾患はまれで,外科的侵襲を加える機会は少ない.しかし小児では環椎と軸椎は先天性奇形や外傷の好発部位であるし,atlanto-axial rotatory fixation(以下AA. R. F.と略す)は小児に非常に多いことから環軸関節の固定術が適応されることは少なくない.
脊椎固定術を行う場合,小児では脊椎自体が小さいこと,成長の途上にあること,代償機能が旺盛なことなどの特徴があるし,術前後の処置に患児の協力が得がたい難点があり,手術適応,手技,術前後の管理,固定が脊椎の成長に及ぼす影響など成人とは別の配慮が必要となる.また回旋運動の最も旺盛な環軸関節を固定した場合に頸椎の運動性や隣接椎間への影響においても成人とは違ってくることが考えられる.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.