Japanese
English
臨床経験
B群溶連菌による新生児化膿性骨髄炎の1症例
Group B Streptococcal Osteomyelitis in a Neonate
岡田 幸也
1
,
藤井 英夫
2
,
土居 忠史
2
,
樫本 新
2
,
中島 道子
3
Yukiya OKADA
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
2姫路聖マリア病院整形外科
3姫路聖マリア病院小児科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kobe University
キーワード:
B群溶連菌
,
group B streptococcus
,
新生児
,
neonate
,
骨髄炎
,
osteomyelitis
Keyword:
B群溶連菌
,
group B streptococcus
,
新生児
,
neonate
,
骨髄炎
,
osteomyelitis
pp.321-325
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906713
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B群溶連菌はStr. agalactiaeと呼ばれる牛の乳房炎の原因菌であり,人にはほとんど病原性がないと考えられていた.ところが1961年Hoodら9)により周産期の母子感染症における,この菌の重要性が指摘されてより,特に米国において1970年以降B群溶連菌による新生児感染症の報告が相継いでいる3,10).それに伴い新生児化膿性骨髄炎の起炎菌としても,注目を浴びており,今後その報告も増加してゆくものと考えられる.
今回,生後29日女児のB群溶連菌による右上腕骨化膿性骨髄炎の症例を経験したので報告する.
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