追悼
片山良亮名誉教授
天児 民和
1
,
佐藤 孝三
2
,
室田 景久
3
1九州大学
2日本大学整形外科
3東京慈恵会医科大学整形外科
pp.199-202
発行日 1983年2月25日
Published Date 1983/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906688
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11月13日の早朝,伊丹教授より電話があり,何事かと受話器をとったが,伊丹教授の声も沈痛で片山教授の逝去を知らせて頂いた.50年の長い間親しくして来た友人の死はしばらく茫然とした.
片山さんは私より4年年長であるが,未だ整形外科が新しい分科として医学界に頭を突き込んで来た当時であったので,片山,岩原,三木,天児の4人は学問上では激しく討論しても私的には仲よく手を取り合って整形外科を専門分科として医学界に強固な土台を造るために努力し,私的には親しく交友して来たのである.此の団結が整形外科が分科として発展して来るのに役立ったと思っている.京都のSICOTの成功も整形外科学会の強い団結によるものと私は信じている.勿論三木教授はSICOTも見ずに早く他界してしまった.今又片山教授が去って行った.私も寂寞の情を抑えることが出来ない.
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