Japanese
English
臨床経験
骨盤輪不安定症に対する恥骨結合固定術の経験
Symphyseodesis for Pelvic-ring-instability.
田中 宏和
1
,
鈴木 良平
1
,
岩崎 勝郎
1
,
篠田 侃
2
Hirokazu TANAKA
1
1長崎大学医学部整形外科学教室
2国立嬉野病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Nagasaki University
キーワード:
骨盤輪
,
pelvic ring
,
不安定性
,
instability
,
手術方法
,
method of operation
,
恥骨結合固定術
,
symphyseodesis
Keyword:
骨盤輪
,
pelvic ring
,
不安定性
,
instability
,
手術方法
,
method of operation
,
恥骨結合固定術
,
symphyseodesis
pp.1067-1072
発行日 1982年10月25日
Published Date 1982/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906629
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はじめに
寛骨と仙骨で形成される骨盤輪において,その連結部に不安定性が起ると腰・臀部痛,下肢痛などが生ずるが,われわれはこれを骨盤輪不安定症という概念のもとに包括できると主張してきた.そして治療としては,骨盤固定装具などによる保存的治療をfirst choiceとして行っており,約80%の症例に有効であった.しかし,あとの20%は無効であったりかなり長期間装具を装着しても外すと疼痛の再現をみた.そのため,このような症例のうち6例に恥骨結合固定術を行った.
この論文では手術法およびその症例を紹介し,本手術の意義,問題点,適応などについて検討する.
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