Japanese
English
論述
関節炎とプロスタグランディン
Prostaglandins in arthritis
徳永 正靱
1
,
力丸 暘
2
,
若松 英吉
3
,
大内 和雄
4
,
鶴藤 丞
4
Masayuki TOKUNAGA
1
1東北逓信病院整形外科
2国立鳴子病院整形外科
3東北大学整形外科学教室
4東北大学薬学部生化学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Tohoku Teishin Hospital
キーワード:
プロスタグランディン
,
Prostaglandin
,
関節炎
,
arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
Keyword:
プロスタグランディン
,
Prostaglandin
,
関節炎
,
arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
pp.829-834
発行日 1981年9月25日
Published Date 1981/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906408
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はじめに
関節炎の症例に対して,その消炎と鎮痛が治療の主な部分を占めることが多い.また薬剤として日常多用されている非ステロイド系抗炎症剤には,その薬理作用が,炎症のchemical mediatorとされるプロスタグランディン(prostaglandin,以下PG)の生合成阻害作用によるという薬剤が多い.しかし,臨床的にこのPGが,どのように作用するか,あるいは抗炎症剤によつてどのような影響を受けるのかはPGの正確な測定が大変難しいこともあつて意外に判つていない.
一方,悪性腫瘍の骨転移による骨吸収17),あるいはRAなどの炎症性の骨吸収8,15)の際に,PGが積極的に関与する2)という報告を見ると,整形外科領域の疾患の病態のプロセスの中で,PGが活発に作用し,病勢を変化させているケースが予測される.
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