Japanese
English
論述
RAにおける大腿骨頭,臼蓋の急速陥没例
Rapid collapse of the femoral head and acetabulum in rheumatoid arthritis
宮永 豊
1
,
田川 宏
1
,
二ノ宮 節夫
1
,
松浦 美喜雄
2
,
園崎 秀吉
3
,
三井 弘
4
,
興津 勝彦
5
,
五十嵐 三都男
6
Yutaka MIYANAGA
1
1東京大学医学部整形外科学教室
2都立大塚病院整形外科
3都立駒込病院整形外科
4三井記念病院整形外科
5帝京大学医学部整形外科学教室
6都立養育院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.783-791
発行日 1979年8月25日
Published Date 1979/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905968
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従来,慢性関節リウマチ(以下,RAと略す)における股関節のX線像としては関節裂隙の狭小化,骨萎縮,破壊,寛骨臼底突出症などの所見が一般的であるとされてきたが1〜3),最近われわれは比較的短期間に大腿骨頭と臼蓋の陥没,吸収を生じ骨頭変形と骨頭位の上外方移動を呈した症例を経験した.臨床症状は急性の股関節痛と歩行障害である.このような特有なX線像と症状を示す症例のあることはPiguet(1956)4),Isdale(1962)5),Glick(1963)2),Kennedy(1973)6)らによつて報告されているが稀なものであるためほとんど認識されていないのが現状である.今回,われわれは10症例を経験したので臨床的,X線学的,病理組織学的に分析するとともに文献的考察をも加えて報告する.
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