整骨放談
素朴さのよさ
玉井 達二
1
1宮崎医科大学
pp.1133
発行日 1979年11月25日
Published Date 1979/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906025
- 有料閲覧
- 文献概要
私達はいつも手の具合が悪いとか,足の調子がおかしいというような,訴えを聞いていますので,内科の先生や外科の先生とちがつて,なんとなく機械的なものに興味をもつても不思議ではないと思います.私自身は大変やじ馬根性があつて,一度は工学を勉強してみようかなと思つたこともあるので,少し工学的なことが気になります.工学的などといつても,高等なものではなく,玩具につかわれる程度のものに興味があるといつたところです.子供の頃,母に手を引かれて行つた縁日の夜店の店先にあつた「ゼンマイ仕掛けの自動車」や,「ダルマおとし」「やじろべー」などが,ほしくて,ほしくて母を困らせたことが思い出されます.
しかしこの頃では,玩具といつても高級になつて,子供達もそうでなければ満足しなくなつたのか,リモコンの自動車や飛行機といつたものができていますが,シンプルなものに魅力を感じます.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.