臨床経験
高齢者の大腿骨転子間および転子下骨折に対するEnder-nailing法の経験
佐藤 哲朗
1
,
木田 浩
1
,
田畑 四郎
1
Tetsuro SATO
1
1いわき市立総合磐城共立病院整形外科
pp.1140-1144
発行日 1978年12月25日
Published Date 1978/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905822
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はじめに
高齢者の大腿骨転子問および転子下骨折に対する観血的治療法には種々の力法がある6).
われわれは,手術侵襲も少なく,骨癒合を待たずに早期荷重ができるEnder's flexible intramedullary pinによる閉鎖的内固定法(以下,Ender-nailing法と略す)1,2,7,8)に着目し,本法を高齢者の転子問および転子下骨折におこなつてきた.成績はおおむね良好であるが,本法施行に伴い問題点もみられているので,少数例ではあるが検討を加えたい.
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