臨床経験
Weber-Huggler型人工骨頭の摩耗とその対策について
木下 勇
1
,
森本 博之
1
,
佐藤 和之
1
,
小川 恭弘
1
,
橋本 博行
1
,
佐々木 徹
1
,
滝川 昊
2
Isamu KINOSHITA
1
1徳島大学医学部整形外科学教室
2高松市民病院整形外科
pp.269-274
発行日 1978年3月25日
Published Date 1978/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905687
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はじめに
Weber-Huggler型prosthesisは,ソケット,骨頭ボール,ステムの三つの部分からなる機構の特異なことと,若年層に使用した場合にも将来交換手術が容易であるという点から,比較的多くの整形外科医によつて採用されてきた.また,hemiprosthesis(単純人工骨頭)としても大腿骨頸部骨折などに応用されてきた.
われわれも過去5例のみにWeber-Huggler型hemiprosthesisを施行した.しかし,生存3例のすべてが術後1〜2年目にして破綻をきたし,うち2例に改修手術を必要とした,ここにこれらの症例に基づく知見を報告する.
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