学会印象記
第11回先天股脱研究会
石田 勝正
1
,
森下 晋伍
1
Katsumasa ISHIDA
1
,
Shingo MORISHITA
1
1京都大学医学部整形外科学教室
pp.93-97
発行日 1977年1月25日
Published Date 1977/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905469
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先天股脱研究会も回を重ねるに従い盛大に発展してきた.創立に尽力された坂口,山田,香川諸先生に座長をしていただき,前回と同じテーマを村上先生にお願いした.研究会も,ともするとかた苦しい学会のようになりやすいが,研究会という名である以上ざつくばらんな討論と情報交換の場であつてはじめてその意義が生まれよう.今回も気軽な雰囲気の内に討論が進められたことは,本研究会の伝統と思う.そして貴重な経験と研究をもとにして力強く前進する気迫が感じとられた.
先天股脱多発国である我が国は難問題をたくさんかかえている.今回は成因や予防もテーマにとりあげたが,全会員が力を合わせてこの問題にとり組むなら,必ずや大きな進歩がもたらされよう.まず先天股脱の少ない国にしてから,この疾患を再検討するのが正しい道と考える.この研究会が予防運動についてもその機能をはたしつつあり,好ましいことである.
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