論述
整形外科領域における微小血管外科の実際
奥津 一郎
1
,
二ノ宮 節夫
1
,
高見 博
1
,
立花 新太郎
1
,
中村 耕三
1
,
杉岡 宏
1
,
巌 琢也
1
,
阿部 績
1
,
加幡 一彦
2
,
勝間田 宏
2
Ichiro OKUTSU
1
1東京大学医学部整形外科学教室
2三井記念病院整形外科
pp.321-328
発行日 1976年4月25日
Published Date 1976/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905333
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近年,整形外科領域でも微小血管外科手技が普及し,切断肢・指の再接着術に応用されて,従来断端形成術の適応となつた四肢の救済に役立つている.しかし,その機能的予後についてはなお検討を要すると思われる.また,この方法は骨折や外傷に合併した損傷血管の修復や血管柄付き遊離植皮に対しても応用できる.
われわれは1973年5月以降,25ヵ月間に微小血管外科手技を多数の臨床例に応用し,手術手技,術前および術後の管理,一部の症例では機能的予後について検討を加えた.
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