シンポジウム 関節軟骨の病態
関節軟骨の病態
中川 正
1
Masashi NAKAGAWA
1
1名古屋大学医学部整形外科学教室
pp.875-879
発行日 1975年10月25日
Published Date 1975/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905254
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第48回日本整形外科学会総会は,本年4月8日より3日間,諸富武文会長によつて国立京都国際会館において行なわれ,多大の成果を収め盛会裡に終了した.
損なわれた関節機能を正常に回復させようという願いは,臨床医にとつて最大の目標の一つであり,人工関節置換術が脚光を浴びて広く普及し,問題点が集約され,さらに優れた機材の開発をめざして研究が進められつつあることは誠に慶ばしい.他方,科学の夢としての関節移植は先人の努力にもかかわらず未だ程遠い道程にあり,これが臨床応用には,関節軟骨の構造と機能に関するより多くの基礎的知識が必要と痛感させられる.本学会のシンポジウムとして「関節軟骨の病態」がとり上げられたのは時宜に適し,諸富会長の慧眼に負うところ大であり,多くの関心と注目を集めた.構成は以下のごとくである.
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