論述
特発性大腿骨頭壊死の手術成績—有茎骨釘挿入術を中心として
泉類 博明
1
,
浜田 博朗
1
,
小瀬 弘一
1
,
市岡 侔
1
,
田原 武雄
1
Hiroaki SENRUI
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
pp.816-824
発行日 1973年10月25日
Published Date 1973/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904893
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はじめに
人工股関節全置換術の発達は股関節外科に一大変革をもたらし,股関節疾患に悩む人達への福音となつた.しかし人工股関節(人工骨頭をも含めて)にはなお多くの改善されるべき問題点(特に耐久性の問題)が残されている現在,特発性大腿骨頭壊死に対するfirst choiceの手術法とはなりがたい.その理由は特発性大腿骨頭壊死が40歳から50歳の男性に多く発症し,50%に近い両側発症がみられるからである.
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