論述
五十肩の治療成績について
岡部 芳博
1
,
高岸 直人
1
,
加川 渉
1
,
山田 元久
1
,
奥田 哲章
1
,
鳴戸 聡雄
1
,
葉山 泉
1
Yoshihiro OKABE
1
1広島赤十字病院整形外科
pp.735-740
発行日 1972年9月25日
Published Date 1972/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904737
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
1872年Duplayにより初めて"Periarthritis"という言葉が肩関節について使用され,これは比較的穏やかな症状を呈するstiff and painful shoulderについて用いられた.そして彼はこれをsuperior humeral jointおよびsubacromial bursaの病変によるものだと信じていた.Baer(1907),Painter(1907)などはsubacromial bursaの石灰沈着を認めこれがその病因と考えた.またCodman(1934)はrotator cuffの断裂および腱炎に注目した.そしてここで彼は‘the frozen shoulder’について言及し最初これをadhesive subacromlal bursitisとみなしていたが実際には証明できずrotator cuffのTendinitisとみなした.一方Bera(1910〜11),Pasteur(1932),Meyer(1928),Gilcreest(1934),Schrager(1938),Lippmann(1943),Beyer(1947)らは上腕二頭筋長頭腱に注目しこの退行変性,部分断裂および腱鞘炎を発生原因とした.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.