境界領域
骨腫瘍の放射線治療
中野 政雄
1
,
福間 久俊
2
Masao NAKANO
1
,
Hisatoshi FUKUMA
2
1国立がんセンター病院放射線科
2国立がんセンター病院整形外科
pp.844-855
発行日 1970年11月25日
Published Date 1970/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904474
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はじめに
骨腫瘍の放射線治療の意義は,罹患肢の機能保持をはかるとともに腫瘍の治癒をもたらすという点である.根治照射により切断ないし離断を免れて治癒すればその意義は大である.しかし骨腫瘍の放射線治療にはいくつかの困難がある.その理由を列挙すると,
1)骨腫瘍にはきわめて放射線感受性の高いものもあるが,大部分は放射線に抵抗を示すものである.
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