論述
骨腫瘍由来培養株化細胞における電顕像とその問題点
高瀬 武平
1
,
井村 慎一
1
,
武田 正典
1
,
安土 忠義
1
Buhei TAKASE
1
1金沢大学医学部整形外科学教室
pp.993-1003
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904301
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まえがき
電子顕微鏡の発達は近年めざましいものがあり,細胞をsubcellular level,さらにmolecular levelで解明することができるようになつた.さて色々な組織細胞の超微構造が明らかにされてきたが,未分化な細胞の超微構造上の特徴をとらえることは,はなはだ困難である.
さて,Roux(1885)が初めて生体組織の体外培養に成功して以来,多くの研究者達により,正常組織およびヒト・動物腫瘍組織の培養が試みられ,L細胞,HeLa細胞,FL細胞,その他幾多の株化細胞の確立をみた.
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