視座
先天異常と整形外科
伊藤 鉄夫
1
1京都大学医学部整形外科学教室
pp.329
発行日 1969年5月25日
Published Date 1969/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904070
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最近,先天異常の研究が医学の分野で非常に重要な地位を占めるようになつてきた.この分野は遺伝学と発生学を基盤として成り立つていて,甚しく難解である.
サリドマイド奇形の多発は先天異常の研究に強い刺激を与え,整形外科領域では,動力義手開発の原動力になつている.骨の系統疾患は九大で広範な研究が続けられている.dystrophia musculosum progressivaについても,最近また新しく熱意と希望をもつて研究が推進されている.
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