論述
骨巨細胞腫瘍
阿部 光俊
1
,
荻野 幹夫
1
,
二ノ宮 節夫
1
,
鳥山 貞宜
2
,
村上 敬朋
2
Mitsutoshi ABE
1
1東京大学医学部整形外科学教室
2日本大学医学部整形外科学教室
pp.1016-1036
発行日 1968年12月25日
Published Date 1968/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904011
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はじめに
巨細胞腫瘍を最初に記載したのはA. P. Cooper & B. Travers(1818)であるといわれる.われわれはその原著を読むことができなかつたので詳しい内容は分からないが,彼はswelling & expansion of bone,ulceration,sloughing,bloody dischargeなどのphysical signについて述べている.
その後myeloid sarcoma,tumeur á myéloplaxes,chronic hemorrhagic osteomyelitis,giant cell sarcomaなどの名称で報告されているが,1920年ごろまでは大体悪性腫瘍と考えられ,骨肉腫と同様に切断術が多く行なわれていたようである.
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