カンファレンス
骨腫瘍—これはなんでしよう〔9〕
骨腫瘍症例検討会
pp.457-461
発行日 1968年5月25日
Published Date 1968/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903923
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症例
A:この方は25歳の男性です.41年7月に階段の昇降で左膝に痛みがありまして,翌月には大腿の外顆の辺りが少し腫れているのに気がつきました.その痛みがだんだん強くなりまして,10月に聖ルカ病院を受診したんですが,そこで腫瘍と診断され私の方へ紹介されて来た症例です.
初診時の所見では大腿骨外顆部が少し腫れていて圧痛や熱感がある.それから膝の関節運動が少し制限されていました.検査所見ではヘモグロビン15.7g/dl,赤血球472万,白血球8000,百分率には変化ありません.血清蛋白8.0g/dl,A/G比1.7,アルカリフォスファターゼ2.8単位(Bessy),血沈1時間15,2時間32,梅毒血清反応陰性で異常所見はまつたくありません.
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