カンファレンス
骨腫瘍—これはなんでしよう〔2〕
安部 光俊
1
,
骨腫瘍症例検討会
1東大整形外科
pp.790-794
発行日 1967年7月25日
Published Date 1967/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904270
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A:この方は25歳の男性です.昭和33年に右膝窩部の腫瘤に気付いて,開業医を訪れ,それを取つて貰つたんですが,間もなく同じところが腫れてきて,翌年,都立豊島病院で再び摘出術を受けました.その当時のレ線写真ですが,非常に面白い変化があります.第1図のように膝窩部に長径4cmぐらいの楕円形の腫瘍陰影が後部関節嚢に密着していて,その中に小豆大ないし粟粒大,円形の石灰化が20数コ見られます.第2図は豊島病院で摘出した腫瘍です.一見,線維腫のようですが,割つて見ますと,3〜5mm大の軟骨あるいはその石灰化したようなものが点々と散在しています.第2図の下のほうは関節嚢についていた部分です.
B:取つたのはどこですか.
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