Japanese
English
手術手技 私のくふう
大菱形中手関節症に対するセラミックボールの長期成績
Arthroplasty of the Thumb Trapeziometacarpal Joint Using Spherical Implant
政田 和洋
1
,
根本 孝一
2
,
尼子 雅敏
2
,
中島 秀人
2
Kazuhiro Masada
1
1大阪労災病院整形外科
2防衛医科大学校整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Rosai Hospital
キーワード:
trapeziometacalpal joint
,
大菱形中手関節
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
,
spherical implant
,
セラミックボール
,
interpositional arthroplasty
,
中間物挿入関節形成術
Keyword:
trapeziometacalpal joint
,
大菱形中手関節
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
,
spherical implant
,
セラミックボール
,
interpositional arthroplasty
,
中間物挿入関節形成術
pp.1083-1087
発行日 2002年9月25日
Published Date 2002/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903635
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抄録:Calandruccioらは1997年,球状のセラミックを用いた母指の大菱形中手関節(TMC関節)の形成術を発表した.われわれは,同様のセラミック製のインプラントを彼らより以前に独自に開発し,1991年から4例に対して手術を行った.今回は追跡が可能であった3例3指(外傷後の関節症1例,変形性関節症2例)の長期成績を報告する.男性,1例,女性,2例,手術時平均年齢は48.3歳,追跡期間は平均9年1カ月である.1例は術後2年で骨性強直を来したが他の2例は疼痛もなく可動域も良好であった.X線像ではインプラント周囲に骨硬化像が認められたが骨吸収や沈み込みはみられなかった.TMC関節症に対するセラミック製のインプラントを用いた関節形成術は良好な長期成績が期待できる.
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