Japanese
English
症例報告
線維軟骨性索状物切除により肘屈曲伸展・前腕回内外の改善を得た尺側列形成障害の1例
Functional Improvement of the Elbow and Forearm With Ulnar Deficiency after Resection of Fibrocartilaginous Anlage
吉田 礼徳
1,3
,
川端 秀彦
1
,
北野 元裕
1
,
三木 健司
1
,
御勢 真一
1
,
稲垣 友里
2
,
瓦井 義広
2
,
藤岡 真紀
2
,
市口 牧子
2
Ayanori Yoshida
1,3
1大阪府立母子保健総合医療センター整形外科
2大阪府立母子保健総合医療センターリハビリテーション科
3現:柏原赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Medical Center and Research Institute for Maternal and Child Health
キーワード:
ulnar deficiency
,
尺側列形成障害
,
anlage
,
原基
,
resection
,
切除
Keyword:
ulnar deficiency
,
尺側列形成障害
,
anlage
,
原基
,
resection
,
切除
pp.991-993
発行日 2002年8月25日
Published Date 2002/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903622
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抄録:患児は生下時より右上肢低形成を認め,肘屈曲伸展・前腕回内外不能であった.X線写真にて尺骨の大部分は欠損しており,橈骨にも弯曲と短縮を認めた.1歳7カ月時に手術を施行した.手根骨と上腕骨の間に線維軟骨性索状物(以下索状物)を認め,索状物切除,橈骨矯正骨切り術を行った.術後,肘屈曲伸展・前腕回内外の可動域改善を認めた.文献的には索状物切除は機能的改善の意味はもたないとする意見が強いが,本症例では機能的にも有用な治療法であった.
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