Japanese
English
症例報告
慢性腎不全患者に発生した化膿性椎体炎に対し二期的手術療法を施行した1例
Pyogenic Spondylitis Complicated with Chronic Renal Failure : A Case Report
喜久生 健太
1
,
宮本 敬
1
,
細江 英夫
1
,
武内 章彦
3
,
有本 利恵子
2
,
糸数 万正
1
,
清水 克時
1
Kenta Kikuike
1
1岐阜大学医学部整形外科
2岐北総合病院整形外科
3彦根市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Gifu University School of Medicine
キーワード:
pyogenic spondytitis
,
化膿性脊椎炎
,
chronic renal failure
,
慢性腎不全
,
surgical treatment
,
手術療法
Keyword:
pyogenic spondytitis
,
化膿性脊椎炎
,
chronic renal failure
,
慢性腎不全
,
surgical treatment
,
手術療法
pp.987-990
発行日 2002年8月25日
Published Date 2002/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903621
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抄録:症例は69歳,男性.合併症として慢性腎不全(人工透析),糖尿病があり,透析用に設置された左前腕の内シャント部から感染し,敗血症,化膿性椎体炎となった.腰椎病変が診断しえた際には,椎体破壊が著しく,疼痛のために著明なQOLの低下が認められた.また,全身状態は不良であり,一期的前方後方固定術は侵襲過大と判断し,二期的固定術を選択した.後方固定術施行後に,疼痛および全身状態の改善を待ち,病巣郭清,前方固定術を施行した.これにより,全身状態の極めて悪い本症例においても十分な手術効果が得られ,QOLの著しい改善を認めた.
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