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特集 脊椎脊髄病学最近の進歩(第30回日本脊椎脊髄病学会より)
腰部脊柱管狭窄症の術中神経根展開前後の微小循環の変化
Changes in the Microhemodynamics of Nerve Roots Retraction in Patients with Lumbar Spinal Canal Stenosis
出沢 明
1
,
草野 信一
1
Akira Dezawa
1
1帝京大学医学部附属溝口病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Teikyo University, Mizonokuchi Hospital
キーワード:
microcirculation
,
微小循環
,
spinal nerve root
,
神経根
,
contact endoscope
,
接触型拡大視内視鏡
Keyword:
microcirculation
,
微小循環
,
spinal nerve root
,
神経根
,
contact endoscope
,
接触型拡大視内視鏡
pp.365-372
発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903512
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抄録:29例の間欠性跛行を伴った腰部脊柱管狭窄症の馬尾神経根の微小循環動態を,接触型拡大視内視鏡を用いて生理的に近い状態で観察し,腰椎椎体間固定術する際の神経根上の微小循環の血管径や赤血球の流速の変化と定性的変化について評価する.その目的は腰部脊柱管狭窄症患者の神経根の微小循環を観察し,後方腰椎椎体間固定術(posterior lumbar interbody fusion;PLIF)の際に神経根を内側に展開する前後の神経根上の微小循環の変化を検討することである.
対象は腰部脊柱管狭窄症患者でPLIFの手術的治療となった29例(男性15例,女性14例;平均年齢56歳)で,検索した傷害神経根はL5が26例,S1が3例である.傷害神経根上の微小循環を測定し,次に神経根をretractしてlumbar interbody fusion施行後に再度同じ部位で測定する.接触型内視鏡を用いた解析はビデオフレームメモリから血球を自動的に認識して流速と血管径を自動的に測定するシステムを作成し使用した.血管内径が100μm以下の細動静脈と100μm以上の15カ所で血管径と赤血球の流速度の解析を行った.
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