Japanese
English
論述
900℃焼成ハイドロキシアパタイトスペーサーを用いた頚部脊柱管拡大術の検討
Cervical Laminoplasty with Hydroxyapatite Spacer Sintered at 900℃
金村 在哲
1
,
井口 哲弘
1
,
栗原 章
1
,
山崎 京子
1
,
佐藤 啓三
1
,
笠原 孝一
1
Aritetsu Kanemura
1
1神戸労災病院整形外科・勤労者腰痛センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe Rosai Hospital
キーワード:
cervical laminoplasty
,
頚部脊柱管拡大術
,
hydroxyapatite spacer
,
ハイドロキシアパタイトスペーサー
,
bone ingrowth
,
骨新生
Keyword:
cervical laminoplasty
,
頚部脊柱管拡大術
,
hydroxyapatite spacer
,
ハイドロキシアパタイトスペーサー
,
bone ingrowth
,
骨新生
pp.263-269
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903495
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抄録:骨形成が良好といわれる900℃焼成ハイドロキシアパタイトスペーサーを用いた頚部脊柱管拡大術32例の臨床成績およびスペーサーの骨癒合について検討した.術後6カ月以降で撮影したCT像にて157椎弓全体で骨癒合は58.0%,骨新生は89.8%であったが,1年以上では骨癒合76.3%,骨新生96.1%と良好であった.しかしスペーサーの破損が4.5%に認められ,強度的には問題があると思われた.骨癒合に影響する因子としては,術後経過期間と術後の脊柱管前後径の関与が示唆され,良好なスペーサーの骨癒合を得るためには,十分な脊柱管の拡大が得られ,しかも棘突起があまり長すぎない位置にスペーサーを固定するのがよいと思われた.また骨癒合の指標として,スペーサーのCT値を計測したところ,CT値と撮影時期とは正の相関を認めた.さらに骨接触部および骨癒合群で有意に高いCT値を示したことから,CT値は骨癒合の指標になりうると考えられた.
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