Japanese
English
論述
頚椎症性脊髄症(軽症・中等症)入院保存的治療例の予後
Prognosis of the Conservative Treatment for Mild Cervical Spondylotic Myelopathy
本間 大介
1,2
,
黒石 昌芳
1
,
鷲見 正敏
1
,
池田 正則
1
,
向井 宏
1
Daisuke Homma
1,2
1国立神戸病院整形外科
2現:兵庫県立のじぎく療育センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe National Hospital
キーワード:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
prognosis
,
予後
Keyword:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
conservative treatment
,
保存的治療
,
prognosis
,
予後
pp.243-248
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903492
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抄録:頚椎症性脊髄症(以下,CSM)に対する保存的治療の効果の持続性について検討するために,入院による頚椎持続牽引法を施行したCSM 48例を対象として予後調査を行った.追跡調査期間は1年以上,平均4年4カ月であった.治療前日整会点数は13.0±2.1点で,退院時には14.0±2.0点へと改善していたが(p<0.01),調査時には13.5±2.9点へと軽度悪化していた.調査時に退院時より1点以上減点した悪化例は15例(33%)であった.悪化例は治療前13点未満例,Ⅱ型・Ⅲ型(服部)例に多くみられた(p<0.05).また,動的脊柱管狭窄因子陽性例,脊髄扁平率25%未満例,脊髄断面積35.0mm2未満例,脊髄横断面形態が三角型の症例にも悪化例が多くみられた(p<0.05).CSMに対して保存的治療を考慮する際には,これらの臨床所見,画像所見を参考にして予後を推測する必要があると考える.
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