Japanese
English
論述
頚椎症性脊髄症のX線学的病態解析
Radiological Analysis of Cervical Spondylotic Myelopathy
鷲見 正敏
1
,
片岡 治
1
,
澤村 悟
1
,
池田 正則
1
,
向井 宏
1
Masatoshi Sumi
1
1国立神戸病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe National Hospital
キーワード:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
radiological study
,
X線学的検討
,
spinal canal stenosis
,
脊柱管狭窄
,
spinal instability
,
脊椎不安定性
,
spondylolisthesis
,
椎体すべり
Keyword:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
radiological study
,
X線学的検討
,
spinal canal stenosis
,
脊柱管狭窄
,
spinal instability
,
脊椎不安定性
,
spondylolisthesis
,
椎体すべり
pp.1277-1286
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902564
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抄録:頚椎症性脊髄症に対する椎間不安定性の関与を知る目的で,C5椎からC7椎までの下位頚椎アラインメントと椎体すべりおよび脊髄造影における狭窄椎間との関連性についてX線学的に調査した.対象は手術を施行した本症203例である.静的脊柱管狭窄因子は47%に認められたのみであったが,動的狭窄因子は82%と高率であった.下位頚椎が前弯位,直線位,後弯位のどのアラインメントをとるかにより,異なった椎間における前方・後方すべりの発生がみられるという特徴が認められた.下位頚椎アラインメントと脊髄造影による狭窄椎間部位との関連にも一定の特徴が認められた.これらの所見は手術法選択と前方固定時の固定範囲の決定に有用な資料を提供するものと考える.
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