Japanese
English
臨床経験
上腕二頭筋長頭腱炎に対する3D-CTの応用
Application of 3D-CT to Bicipital Tendinitis
中路 教義
1,2
,
前澤 範明
1
,
北澤 久也
1
,
高山 博行
1
Noriyoshi Nakaji
1,2
1加古川市民病院整形外科
2現:神戸大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kakogawa Munlcipal Hospital
キーワード:
3D-CT
,
三次元CT
,
bicipital tendinitis
,
上腕二頭筋長頭腱炎
,
spur
,
骨棘
Keyword:
3D-CT
,
三次元CT
,
bicipital tendinitis
,
上腕二頭筋長頭腱炎
,
spur
,
骨棘
pp.1443-1445
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903442
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抄録:3D-CT(3 dimentional computed tomograrhy)は,近年様々な関節疾患に対して利用されてきているが,肩関節慢性疾患に対する利用の報告はない.今回,上腕二頭筋長頭腱炎(以下,長頭腱炎と略す)に対し3D-CTを使用し,病態把握に有用であったので報告する.症例1:69歳男性.症例2:48歳男性.症例3:18歳女性.3例とも結節間溝部に圧痛を認め,長頭腱炎の診断で局注,理学療法などの保存療法で改善しなかった.3D-CTで結節間溝部に骨棘の存在を確認し,手術を行った.手術所見では骨棘とその部位に一致した長頭腱の変性、損傷等を認め,2例に腱固定術,1例に骨棘切除を行った.保存治療に抵抗性である長頭腱炎に対して,原因の1つである骨棘の病態把握のために3D-CTは,術前検査として有用であると考えられる.
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