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上腕二頭筋長頭腱の肥大化は腱板断裂の部位やサイズに相関する
Hypertrophy of the extra-articular tendon of the long head of biceps correlates with the location and size of a rotator cuff tear
高橋 憲正
1
N. Takahashi
1
1船橋整形外科病院
1Funabashi Orthopaedic Hospital Sports Medicine & Joint Center, Funabashi
キーワード:
long head of biceps
,
rotator cuff tear
,
ultrasound
Keyword:
long head of biceps
,
rotator cuff tear
,
ultrasound
pp.184-186
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_184
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【要 旨】
目 的:腱板断裂症例における上腕二頭筋長頭腱(LHB)の肥大化を調査すること.
対象および方法:当院で片側に手術を施行した腱板断裂334例を対象とした.男性175例,女性159例で手術時平均62.6歳であった.術前に両肩の超音波検査を施行して,腱板断裂の有無,結節間溝部におけるLHBの断面積を計測した.LHBの断面積を健側と患側で比較・検討した.また患側において,腱板断裂のサイズおよび部位で断面積を比較した.
結 果:患側の断面積は平均21.0mm2で健側に認めた無症候性断裂肩では平均19.9mm2で有意差はなかった.断裂のない肩の断面積は平均14.1mm2で,断裂のある肩に比べて有意差を認めた.
結 論:症状にかかわらず腱板断裂肩ではLHBの肥大を認めた.肥大化の程度は断裂の大きさに相関した.
© Nankodo Co., Ltd., 2019