Japanese
English
症例報告
𦙾骨偽関節に対するイリザロフ創外固定仮骨延長法中に生じた下腿動脈瘤の1例
A Case of Pseudoaneurysm Caused by the llizarov Callotasis Method
新田 真吾
1,3
,
高塚 和孝
1
,
玉木 茂行
1
,
高木 治樹
1
,
中山 憲
1
,
小松 朋央
1
,
武田 拓之
1
,
左合 直
2
Shingo Nitta
1,3
1福井赤十字病院整形外科
2福井赤十字病院整形放射線科
3現:国立療養所宇多野病院整形外科
1Department of OrthopaedicSurgery, Fukui Red Cross Hospital
キーワード:
Ilizarov method
,
イリザロフ創外固定法
,
pseudoaneurysm
,
仮性動脈瘤
,
leg lengthening
,
脚延長
Keyword:
Ilizarov method
,
イリザロフ創外固定法
,
pseudoaneurysm
,
仮性動脈瘤
,
leg lengthening
,
脚延長
pp.1447-1450
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903443
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抄録:症例は55歳,男性.左𦙾骨偽関節に対してイリザロフ創外固定仮骨延長法を施行した.術後6日目に仮骨延長法開始し,術後42日目に仮骨延長終了.その2日後に左下腿外側部に拍動性腫瘤を認め,超音波,血管造影検査により仮性動脈瘤と診断した.また造影検査で側副血行路が認められたため,塞栓術を施行した.塞栓術後,前𦙾骨動脈の造影が鮮明となり,左下腿外側部の腫瘤も消失した.本症例における仮性動脈瘤の発症機序として血管の微小損傷に加え,脚延長が大きな誘因と考えられた.動脈瘤の診断治療として血管造影および動脈塞栓術が低侵襲で有効であった.
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