講座
専門医トレーニング講座―画像篇・62
高平 尚伸
1
,
糸満 盛憲
1
1北里大学医学部整形外科学
pp.1513-1516
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100889
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症例:46歳,女性
主訴:右股関節痛
現病歴:4年前に右股関節痛を自覚するようになり,30分くらいの立位や2時間くらいの歩行,あるいは靴紐を結ぶときに疼痛が出現した.近医を受診しX線像上で石灰沈着性股関節炎と診断され,非ステロイド性抗炎症薬と関節内注射にて治療されていたが,症状の改善がみられないため当院へ紹介された.
初診時現症:トレンデレンブルグ徴候陰性.スカルパ三角に圧痛を認めた.パトリックテスト陽性.股関節可動域:屈曲120°,伸展0°,外転30°,内転20°,外旋40°,内旋20°.日整会股関節機能判定基準では,疼痛30点,可動域20点,歩行能力18点,日常生活20点,合計88点であった.
既往歴:特になし
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