講座
専門医トレーニング講座―画像篇・53
土田 浩之
1
,
荻野 利彦
1
1山形大学医学部整形外科
pp.1423-1425
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903437
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症例:12歳,女子
主訴:前腕回内外時の手関節尺側の痛みと手関節部尺側背側の隆起
現病歴:6週間前に転倒し,手をついて受傷した.手関節周囲の痛みがあったが,体育では前転などのマット運動を行っていた.初診する前日に妹をおんぶしようとしたときに手関節尺側に痛みが走り,受診した.受傷後の経過中に手関節尺側背側の隆起がだんだん目立ってきたのを自覚していた.
現症:尺骨頭は背側亜脱臼を認めるが,徒手的に整復可能である.尺側手根伸筋腱に沿って圧痛がある.手関節の掌屈,背屈とも制限はない.前腕の回内は60°,回外は20°と制限があり,疾痛を訴える.
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