Japanese
English
臨床経験
先天性股関節脱臼に対するoverhead traction法におけるhome tractionの導入
Home Traction in Overhead Traction for Developmental Dislocation of the Hip
北小路 隆彦
1
,
鬼頭 浩史
1
,
大嶋 義之
1
,
栗田 和洋
1
,
加藤 光康
1
,
高嶺 由二
1
,
今井 里佳
2
,
内田 早苗
2
,
北洞 真希
2
,
近藤 美穂
2
,
氏家 亜紗子
2
,
酒井 知子
2
,
山下 一味
2
,
加藤 順子
2
Takahiko Kitakoji
1
1名古屋大学医学部整形外科
2名古屋大学附属病院小児外科系病棟
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Nagoya University
キーワード:
home traction
,
自宅牽引
,
developmental dislocation of the hip
,
先天性股関節脱臼
,
overhead traction
,
オーバーヘッドトラクション法
Keyword:
home traction
,
自宅牽引
,
developmental dislocation of the hip
,
先天性股関節脱臼
,
overhead traction
,
オーバーヘッドトラクション法
pp.1069-1073
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903367
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抄録:先天性股関節脱臼に対するoverhead traction法は有用な治療法であるが,長期の入院を要するという欠点がある.われわれは1998年より入院期間の短縮を目的として,オリジナルな組み立て式ポータブル牽引装置を作製して,水平牽引の大部分を自宅で行うhome tractionを導入している.先天性股関節脱臼10例に対して数日のオリエンテーション入院後に平均20日間のhome tractionを実施したが,牽引効果は十分であり,重大な合併症も認めず,全例その後の入院管理下での開排牽引で自然整復を得た.まだ少数例の経験ではあるが,home tractionの牽引効果は入院管理下でのものと変わりなく,安全で有用な方法と考える.Home traction導入にあたっては,実施前に牽引装置の取扱いやトラックバンドの巻き直しに慣れるため看護サイドの協力を得て短期間のオリエンテーション入院を行うことが重要と考える.
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