Japanese
English
シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩
変形性膝関節症に対する鏡視下後内側解離術
Arthroscopic Posteromedial Release for the Medial-type Unicompartmental Arthritic Knee with Flexion Contracture
佐粧 孝久
1
,
守屋 秀繁
1
Takahisa Sasho
1
1千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University, School of MedicineSports Medicine Research Center
キーワード:
osteoarthritis of the knee
,
変形性膝関節症
,
arthroscopic treatment
,
関節鏡視下手術
,
MRI
Keyword:
osteoarthritis of the knee
,
変形性膝関節症
,
arthroscopic treatment
,
関節鏡視下手術
,
MRI
pp.771-775
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903306
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:屈曲拘縮を伴うような進行した変形性膝関節症の加療となると鏡視下手術では不可能であると考えられている.しかしわれわれが行っている鏡視下後内側解離術は重度の症例にも一定の割合で有効であることがわかっており,初期の変形性膝関節症にとどまらず適応範囲が広い点で,現時点では唯一の鏡視下手術である.この手術で施行することは内側半月板の可及的全切除と内側側副靱帯および内側関節包を𦙾骨内側顆より剥離し,内側コンパートメントをリリースすることである.ここでは鏡視下後内側解離術の術式につき概説し,その術後成績を提示し,適応を考察した.手術の適応に関しては,臨床症状が膝内側に限局した変型性膝関節症であること,中でもMRI所見にて大腿骨内側顆の輪郭をなす軟骨下骨の像に不整のない症例ではよい適応となると考えられた.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.