Japanese
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シンポジウム 舟状骨偽関節に対する治療
舟状骨偽関節に対するCriss-cross法―手術手技および術後X線評価を中心に
Surgical Treatment of Scaphoid Non-unions by a Use of Criss-cross Bone Graft with Particular Attention to the Surgical Technique and the Postoperative Radiographical Evaluation
二見 俊郎
1
Toshiro Futami
1
1北里大学東病院整形外科
1Departmcnt of Orthopaedic Surgery, Kitasato University East Hospital
キーワード:
scaphoid non-union
,
舟状骨偽関節
,
criss-cross shaped bone graft
,
クリスクロス型骨移植
,
DISI deformity
,
DISI変形
Keyword:
scaphoid non-union
,
舟状骨偽関節
,
criss-cross shaped bone graft
,
クリスクロス型骨移植
,
DISI deformity
,
DISI変形
pp.133-137
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903199
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要旨:舟状骨偽関節の放置例の多くが長期的には関節症を惹起することから,可及的に骨癒合を図るべきであるということで意見の一致をみているようである.しかしながら実際の手術に際しては,骨癒合のみを図ればよいという意見と,生じた変形の矯正をも施行すべきという意見があり,未だに議論の多いところと思われる.筆者らが試みているCriss-cross法は,偽関節によって生じた各種変形の矯正をも意図した手術法であり,術後X線所見から,特に舟状骨短縮を伴う掌屈変形の矯正に有効であった.また,本法の利点はinlay骨移植であると同時にinterpositionalな骨移植法であることと思われる.手術適応に若干の限界,また手術手技に多少のコツが必要であるが,推奨できる手術法の一つと思われる.
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