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English
シンポジウム 舟状骨偽関節に対する治療
舟状骨偽関節による関節症の治療
Treatment for Scaphoid Nonunion Advanced Collapse Wrist
安部 幸雄
1
,
木戸 健司
1
,
土井 一輝
2
,
服部 泰典
2
,
山本 久司
3
,
河合 伸也
4
Yukio Abe
1
1愛媛労災病院整形外科
2小郡第一総合病院整形外科
3山口労災病院整形外科
4山口大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Ehime Rosai Hospital
キーワード:
scaphoid nonunion
,
舟状骨偽関節
,
SNAC wrist
,
SNAC手関節
,
wrist arthrosis
,
変形性手関節症
Keyword:
scaphoid nonunion
,
舟状骨偽関節
,
SNAC wrist
,
SNAC手関節
,
wrist arthrosis
,
変形性手関節症
pp.161-166
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903203
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要旨:SNAC(scaphoid nonunion advanced collapse)wristの治療経験につき報告した.Stage Ⅰでは舟状骨偽関節への骨移植により,骨癒合と手根骨アライメントの再建および橈骨茎状突起切除の適応であり,stage Ⅱ,Ⅲに対しては近位手根列切除術か部分手根骨固定術の適応となる.近位手根列切除術は可動域は60%程度,握力は60~100%に維持され,アライメント不良や偽関節の危惧はなく固定期間も短いなどの利点から,早期社会復帰を望むstage Ⅱに適応となる.部分手根骨固定術は約60%の可動域と約70%の握力の回復が得られstage Ⅲの絶対的適応である.アライメント再建の確実性,骨癒合率を考慮すると,Watsonの4-corner fusion法が月状骨一有頭骨間のみの固定術よりも優れていると考える.
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