Japanese
English
論述
従来法と小皮切法によるOsborne法を行った肘部管症候群
Decompression of the Ulnar Nerve in Cubital Tunnel Syndrome by Conventional and Minimum Invasive Surgery
谷口 泰徳
1
,
玉置 哲也
1
,
北野 陽二
1
,
筒井 俊二
1
Yasunori Taniguchi
1
1和歌山県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
cubital tunnel syndrome
,
肘部管症候群
,
treatment
,
治療
,
minimum invasive surgery
,
最小侵襲手術
Keyword:
cubital tunnel syndrome
,
肘部管症候群
,
treatment
,
治療
,
minimum invasive surgery
,
最小侵襲手術
pp.35-40
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903178
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抄録:今回われわれは,当科で施行した従来法および小皮切法によるOsborne法の18症例について検討を加え報告する。赤堀の分類による術前病期は,病期1が2例,病期IIIが7例,病期IVが6例,病期Vが3例であった.術後追跡調査期間は2カ月~4年(平均11.2カ月)であった.生田らの臨床成績判定基準により4例が優,7例が良,6例が可,そして1例が不可と判定された.病期I~Vの全ての病期の症例において,術後症状の改善が見られていた.Osborne法は術前病期によらず,外反肘,内反肘,中等度以上の変形性肘関節症を除く症例に有効な術式と思われた.1.5cmの小皮切でも非鏡視下に従来法のOsborne法と同様の尺骨神経の剥離は可能であった.小皮切によるOsborne法を実施する時は,術前にInching法による尺骨神経障害のレベルを同定することが大切である.
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