Japanese
English
シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療
スポーツによる肘関節障害のMRI診断
Magnetic Resonance Imaging of Sports Injury in Elbow
岡村 良久
1
,
原田 征行
2
Yoshihisa Okamura
1
1青森県立中央病院整形外科
2弘前大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Aomori Prefectural Central Hospital
キーワード:
sports injury
,
スポーツ障害
,
elbow joint
,
肘関節
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
Keyword:
sports injury
,
スポーツ障害
,
elbow joint
,
肘関節
,
magnetic resonance imaging
,
MRI
pp.1191-1197
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903104
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要旨:スポーツによる肘関節障害のうち一般的に遭遇する機会の多いものについてMRIを中心とした診断について述べた.上腕骨小頭離断性骨軟骨炎では,関節軟骨自体の病態の把握はMRIにてもいまだ難しく,軟骨下骨の連続性から病巣と母床の結合の有無を観察することが治療方針の決定に有用である.内側上顆炎では,保存的治療に抵抗性であり、筋付着部切離術など手術的治療を考慮するような症例において,筋腱内の不可逆性変化をMRIにて診断できる可能性がある,内側側副靱帯損傷においては,靱帯の損傷状態を画像として診断するにはMRIが非常に有用である.肘頭疲労骨折では,見逃されがちな障害を早期に診断する方法としてMRIが有効である.MRIは軟骨,靱帯など軟部組織の診断に非常に有用であるが,スポーツ障害の予防の見地からすると,いかにMRIを早期にスクリーニング的な手段として使用していくかが,今後の課題である.
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