専門分野/この1年の進歩
日本股関節学会―この1年の進歩
糸満 盛憲
1,2
1北里大学医学部整形外科
2第24回日本股関節学会
pp.210-211
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902374
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人工関節の登場によって,マニュアル通りに設置すれば誰がやっても短期的には良好な成績が得られるところから広く普及していますが,適応の拡大や拙劣な手技による悲惨な例を見ることも少なくありません.第24回日本股関節学会は,このような人工関節全盛の風潮のなかで,もう一度原点に帰って関節を温存する股関節外科本来の姿を見直そうという意図で開催されました.変形性股関節症の関節温存療法,出血対策,血液透析に伴う股関節障害,骨切り術後の合併症,股関節手術における工夫などの主題の他にも骨頭壊死,人工関節,画像診断など多くの問題が議論されましたが,その中からいくつかの興味ある問題を取り上げてみました.
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