Japanese
English
手術手技 私のくふう
仙骨骨折および仙腸関節脱臼骨折に対する骨盤後方横固定法の一考案
Posterior Transvers Fixation of Pelvis for Sacral Fracture and Sacroiliac Joint Disruption
白濱 正博
1
,
井上 明生
1
,
原 秀
1
,
田中 邦彦
1
,
坂井 健介
1
Masahiro Shirahama
1
1久留米大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kurume University School of Medicine
キーワード:
sacral fracture
,
仙骨骨折
,
posterior transvers fixation of pelvis
,
骨盤後方横固定
,
M shaped plate
,
M字状プレート
Keyword:
sacral fracture
,
仙骨骨折
,
posterior transvers fixation of pelvis
,
骨盤後方横固定
,
M shaped plate
,
M字状プレート
pp.1503-1507
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902868
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抄録:不安定型骨盤骨折において,骨盤後方要素の固定は重要で様々な固定方法がある.今回われわれは,少ない侵襲で脱臼骨折の整復と同時に強固な固定が可能な,縦切開の後方進入によるM字状に弯曲したプレートを用いた,両側の仙腸関節をまたぎ,傍脊柱筋群下をくぐらせ仙骨を横断する形で固定する従来の方法を改良した骨盤後方横固定方法を考案した.過去2年間で4例に本法を用いて治療した.横切開に比べ縦切開の方が侵襲が少なく,全例骨盤部および腰部の痛み無く術後2週で座位,4週で起立部分荷重,8週で全荷重歩行が可能となった.不安定型骨盤骨折に対する,M字状プレートによる骨盤後方横固定法は,少ない侵襲で強固な固定と早期離床が可能となる有効な方法である.
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