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シンポジウム 日本における新しい人工股関節の開発
新しい人工股関節ハイドロキシアパタイト含有ガラスチタン(HAPG Profile)
New Hip Prosthesis-Hydroxyapatite Containing Glass Titanium Implant (HAPG-Profile)
岩田 久
1
,
丸野 重雄
1
,
山田 健志
1
,
伊藤 晴夫
1
,
石川 知志
1
,
長谷川 幸治
1
,
石黒 直樹
1
Hisashi Iwata
1
1名古屋大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
hip prosthesis
,
人工股関節
,
HA-G-Ti complex
,
ハイドロキシアパタイト含有ガラスチタン複合体
,
bone-implant interface
,
骨・インプラント界面
Keyword:
hip prosthesis
,
人工股関節
,
HA-G-Ti complex
,
ハイドロキシアパタイト含有ガラスチタン複合体
,
bone-implant interface
,
骨・インプラント界面
pp.1311-1318
発行日 1999年11月25日
Published Date 1999/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902837
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要旨:ハイドロキシアパタイト(HA)はbioactiveな材料で,骨と高い親和性を有している.また,チタン-6アルミ-4バナジウム(Ti-6AI-4V)は軽量で生体障害発生も少ない.こうした点からbioactiveなHAをTi製人工股関節ステムの上にプラズマスプレー法でコーティングしたセメントを使用しない人工関節として臨床に供せられている.しかし,この方法ではコーティング時におけるHAの分解,HAとTiの長期的な密着性,至適なHAの厚さが得られないなどの問題が指摘されている.事実,本ステムの抜去症例では,HAのTi表面からの剥離も多く認められている.筆者らの開発せるHA含有ガラスチタン(HA-G-Ti)複合体は,その中に含まれるガラスはTiと強固に密着接合し,HAとは溶解反応せず生体内で長期に安定である.HA-G-Ti複合体の骨への移植後のinterfaceの検討で,力学的にも生化学的にも初期固定で満足する結果を得,本材を人工股関節Ti製ステムに応用した.人工股関節を作製,臨床治験を行った62症例の半年~1年半の経過観察では良好な初期固定も得られ,結果は良好である.
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